第51回日本職業・環境アレルギー学会総会・学術大会

ご挨拶

 会員の皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
この度、第51回日本職業・環境アレルギー学会総会・学術大会の会長を拝命し、令和2年(2020年)7月3日(金曜日)・7月4日(土曜日)の2日間にわたり、岡山国際交流センター(岡山市)にて開催させていただきます。
 日本職業・環境アレルギー学会は1970年に開催された第1回職業アレルギー研究会を母体とし、1993年より日本職業アレルギー学会に改組され、2002年より現在の日本職業・環境アレルギー学会として現在まで50年間継続している歴史のある学会です。こんにゃく喘息、まぶし喘息(養蚕業)、ホヤ喘息、そば喘息や医療従事者に多いラテックスアレルギーなどに代表される職業アレルギーから大気汚染、とくに現在非常に大きな問題となっている微小粒子状物質であるPM2.5やハウスダスト・ダニ、ペットなどの室内アレルゲンや花粉に代表される環境アレルギーはすべてのアレルギー疾患の本態であり、これらの病態解明はアレルギー学の基礎的・臨床的研究の中心として重要な役割を担ってきました。すなわち、職業・環境アレルギーに関する広範な研究はすべてのアレルギー疾患の機序の解明と新たな治療薬の開発に繋がってまいりました。
 近年、重症アレルギー疾患の病態が解明されてきており、コントロールが困難な重症の喘息やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などでは様々なクラスター解析によりフェノタイプ・エンドタイプに基づいたPrecision Medicineとして、環境整備、併存症の管理、最適なアドヒアランス維持に対する適切な指導、さらに抗IgE抗体(オマリズマブ)、抗IL-5抗体(メポリズマブ)、抗IL-5受容体α鎖抗体(ベンラリズマブ)、抗IL-4受容体α鎖抗体(デュピルマブ)などの生物学的製剤の導入が可能となってきましたが、実地臨床ではその選択は必ずしも容易ではなく、今後の更なる臨床研究の成果の蓄積が期待されます。さらに、non-Type2炎症に対する治療戦略は未だ解明されておらず、今後の画期的な研究が必要です。
 第51回の本学術大会のテーマは、これまでの半世紀にわたる本学会の多くの業績を基盤として次の50年、100年に向けてアレルギー研究がさらに飛躍的に発展するセカンドステップとなることを祈念して、「職業・環境アレルギー克服のセカンドステージへ」とさせていただきました。内科、小児科、耳鼻科、皮膚科、眼科などの多彩な特別講演、シンポジウム、教育講演、共催セミナーと一般演題発表を企画しております。多くの皆様にご参加いただき有意義かつ記憶に残る学術大会にしたいと考えております。本学会の岡山での開催は1992年の木村郁郎先生の第23回職業アレルギー研究会以来28年ぶりとなります。是非とも多くの皆様にご参加いただきますようよろしくお願い申し上げます。

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